-最初にFP1級を取得しようと思ったきっかけについて教えてください。
井上様:会社方針で、FP資格を保有している場合は名刺に記載する必要があり、今までは2級と書いていましたが、ふと「2級より1級のほうがいいな」と思ったことが要因です。2級だと上位資格は持っていないと言っているようなものだと思ったこと、加えて最近は様々な媒体から情報を得た方の対応も求められる中、1級を名乗るインフルエンサーのような人も増えているので、情報発信している人たちと同じ土俵にいることを示す必要もあると感じたためです。
-受検を決意した時期とそこから9月試験までのおおまかな学習スケジュールを教えてください。
井上様:2023年8月中旬から勉強開始しました。最初は基礎編に取り組んでいましたが、独学だったため、さっぱりわかりませんでした。そこで、一度2級に立ち返ろうと思い、ほんださんFPチャンネルをYouTubeで視聴し、直近3回分の2級過去問→基礎編対策と進めていきました。その後、11月頃から応用編をはじめました。勉強を進める中で基礎編よりも応用編を攻略したほうが得策ではないかと思い、それからは応用編を中心に学習を進め、スキマ時間で基礎編に取組み1月試験を迎えました。1月試験は自己採点117点だったので、部分点を期待して一度勉強ペースを落としてしまいました。3月の合格発表後からFPキャンプを受講し、一問一答や対策問題集で基礎編を重視して対策しました。応用編は4月中旬から取組み、5月試験の前は仕事や私生活で忙しくまとまった時間が取れませんでしたが、通勤中や昼休み休憩などスキマ時間を使って勉強しました。
-学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。
井上様:
- テキスト:合格トレーニング(ビジネス教育出版社)
- 問題集:1級FP技能士(学科)対策問題集(ビジネス教育出版社)、対策模試試験(ビジネス教育出版社)
- サイト:FP1級過去問道場、みんなのねんきんドットコム
- 塾・通信講座:FPキャンプ
- 動画・オンラインサービス:ほんださんFPチャンネル、梶谷先生のYouTubeチャンネル
苦手テーマをストックして、時間がない時も
最低一つのテーマをクリアすることを心がける
-学習を進めるにあたり、自分なりに工夫した点はありますか。
井上様:時間が取れないときはテーマを決めて、何か一つだけでもクリアにするように心がけていました。日々の勉強の中でつまずきやすい問題やテーマを溜めておき、苦手を一つでもつぶすという気持ちを持っていました。
-学習を進めるにあたり、一番大変だったことは何ですか。また、その困難をどのように乗り越え、学習のモチベーションを維持しましたか。
井上様:1月試験の不合格から気持ちを切り替えるのに苦労しました。期待してはいけないと思いつつも、部分点がつけば合格できると思っていた節がありました。9月試験は仕事の繁忙期的に受検はできないと思っていたので、絶対に5月で決めきると思って勉強しました。
-勉強を優先したことで、犠牲にしたことはありますか。
井上様:睡眠と、子供のサッカーの試合の応援を見送ったことです。
-動画やテキスト、問題集以外で、試験勉強に役立ったことがありましたら教えてください。
井上様:日経新聞が役に立ちました。
自分にプレッシャーをかけるためにも、
FPキャンプの受講を決意
-次にFPキャンプについて伺います。まず、FPキャンプを利用しようと思ったきっかけについて教えてください。
井上様:1月試験が不合格になったことで、FPキャンプを利用しようと思いました。勉強の仕方を見直したかったことと、課金することで自分にプレッシャーをかけようと思いました。
-FPキャンプをどのように活用しましたか。
井上様:通勤時間や休憩時間に動画を視聴し、夜に一問一答集に取り組みました。応用編の穴埋め対策のコンテンツも、他にはないツールで非常に良かったです。
毎朝のメルマガがモチベーションアップに
-特に役立ったコンテンツとその理由について教えてください。
井上様:とやまさんのメルマガはやる気をアップさせてくれる存在でした。朝活にちょうどいい時間に送られてくるのも良かったです。
-コストパフォーマンスについてはいかがですか。
井上様:コスパは◎です!
FPキャンプは使って損なし。ただし、最後に頑張るのは自分
-FPキャンプを10点満点で評価すると何になりますか。
井上様:10点です!理由は、私自身がもっと早く使えばよかったと思っているからです。迷うなら使って損なしです。どんなツールでも、最後に頑張るのは自分なので。
FPキャンプで確実に切れる選択肢を増やすことができた
-続いて、学科試験を受けた感想を教えてください。FPキャンプで学習したことはどの程度役に立ちましたか。
井上様:基礎編では、4択の全てではないにしても、確実に切れる選択肢がいくつもありました。応用編は、穴埋めで点数がしっかりとれたこと、計算問題もほぼ落とさずに点数を稼ぐことができました。
-次は実技試験が待っています。実技試験に向けて現在どのように学習を進めていますか。
井上様:FP協会の実技試験を受けるので緑本に取り組んでいます。今2周終わったところです。FPキャンプやYouTubeなどに頼れるコンテンツがないので孤独な戦いだと感じています。
FP知識を子供に対するマネー教育、
そして女性からのお金に関する相談業務に活かしていきたい
-実技試験に合格してFP1級を取得したら、今後の仕事や生活でどのように生かしていきたいですか。
井上様:私生活でやりたいことと仕事でやりたいことがそれぞれあります。私生活でやりたいことは、私は小学生の子供が2人いるので、まずは自分の子供たちにお小遣いを通じてマネー教育をしっかりやりたいです。これを発展させることができるなら、学童保育などで小学生向けにお金の勉強会などをやってみたいと思っています。仕事でやりたいことは、仕事柄、女性の方からの相談を良く受けます。もともと仕事していたのに結婚や出産で仕事を退職したり、セーブしている人、離婚を考える人、老後を迎えようとする人。みんな共通で、お金に関する悩みを持っています。仕事の専業分野だけでなくいろいろな切り口でお役に立てるように、今後も知識の習得や維持に努めたいと思います。
幅広い周辺知識を身に着けたことで
肩書がなくても信頼してもらえると感じる場面が増えた
-FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか。
井上様:正直、この知識はFPとしていつ使うのだろう…というような、重箱の隅問題に何度も出会い、何度も心が折れそうになりました。ただ、これからの時代を生き抜くのにFPの知識はとても役に立つと実感しているし、私の場合は仕事にも生かせる知識がたくさんあります。周辺知識がしっかり固まっていることで、より自信をもって話をすることができ、どこに話が波及しても答えられるから、話題を広げることに抵抗がなくなりました。1級という肩書がまだなくても、信頼してもらえていると感じる場面が増えました。
-最後に、FPキャンプで学ぶ受講生へのメッセージをお願いします。
井上様:もちろん結果がついてくることが一番ですが、FPキャンプで学んだことは生活の中で生かせることがたくさんあります。勉強する中で悩んだりすることがあると思いますが、勉強したことで無駄になることは一つもないと思います。最後まであきらめずに頑張ってください。