-最初にFP1級を取得しようと思ったきっかけについて教えてください。
中村様:大きく3つあります。1つ目が勤務先の昇格に有利なため、2つ目が資格を取得することで自信が得られるため、そして最後が対顧客に向けて話題の幅が広がると思ったためです。
-受検を決意した時期とそこから9月試験までのおおまかな学習スケジュールを教えてください。
1. 2021.10~2022.1の約3か月間→2022年1月試験不合格(合格率6.67%)
2. 2023.2~2023.5の約3か月間→2023年5月試験不合格(合格率3.51%)
3. 2023.7~2023.9の約2か月間→2023年9月試験合格(合格率13.00%)
-学習にあたって主にどのような教材を活用しましたか。
- テキスト:1級FP技能士学科合格テキスト(ビジネス教育出版社)
- 問題集:1級FP技能士学科対策問題集(ビジネス教育出版社)、合格トレーニングFP技能士1級学科基礎・応用23-24年版(TAC)
- 塾・通信講座:FPキャンプ
- 動画・オンラインサービス:YouTube(ほんださんFPチャンネル)、FP1級過去問道場
夜時間や朝時間を活用し基礎編を底上げ。過去問の論点を深堀りして「初見感」をなくす
-学習を進めるにあたり、自分なりに工夫した点はありますか。
中村様:主に3点あります。1つ目が1か月で最低50時間以上でも勉強することです。2つ目が寝る前に勉強し、起きてすぐ勉強するなど、夜時間や朝時間の活用です。そして3つ目が基礎編の底上げです。
-学習を進めるにあたり、一番大変だったことは何ですか。また、その困難をどのように乗り越え、学習のモチベーションを維持しましたか。
中村様:過去問を解けば解くほど理解ができてくる一方、試験が近づくにつれて、過去に不合格になった時の試験会場で見る問題用紙の「初見感」がフラッシュバックし、不安に駆られました。過去問の論点や自身がよく間違える問題の深堀りを行うことで、「初見感」を一つずつ潰すことに努め、モチベーション維持をしました。また、困難にあたる度にお酒を飲んで、ストレス発散しました。
-勉強を優先したことで、犠牲にしたことはありますか。
中村様:睡眠時間と飲み会です。
-動画やテキスト、問題集以外で、試験勉強に役立ったことがありましたら教えてください。
中村様:日経新聞を読むことと、宅建の勉強が役に立ちました。
独学に限界を感じてFPキャンプを受講。進捗管理表を活用して記憶の定着化を図る
-次にFPキャンプについて伺います。まず、FPキャンプを利用しようと思ったきっかけについて教えてください。
中村様:元々ほんださんのYouTubeを拝見していましたが、基本の勉強はテキストと問題集の「紙」ベースで行っていました。2022年1月試験と2023年5月試験で連続不合格となったことから、独学に限界を感じ、FP1級特化のオンライン講座を受けたいと思っていた中での当キャンプのリリースがあったため、渡りに船と思い、即座に利用しました。
-FPキャンプをどのように活用しましたか。
中村様:重点的に活用したものは、「応用編穴埋め問題」「基礎編進捗管理表」「基礎編解説講義」の3点です。応用編穴埋め問題は、分野ごとに過去の出題問題をほぼ全てまとめられており、今まで点で覚えていたものが、線で繋がった気がしました。記憶フラッシュという形で、流し聞きできる点も良かったです。基礎編進捗管理表について、間違えた問題は翌日や1週間後に復習するように心がけ、忘れないよう記憶の定着化を図りました。また、基礎編解説講義については、難しい論点を論理的に説明してくれたため、非常に勉強になりました。
「自分の言葉」で解説してくれるFPキャンプは頭に残り、勉強意欲アップに
-FPキャンプを利用した感想を教えてください。
中村様:今までは資格講座に頼らず、テキストや問題集等「紙」ベースの勉強をしていましたが、思うように点数が上がらず、藁にもすがる思いで当キャンプを受講しました。解説動画では考え方の基本であったり、法律や税制の背景を踏まえて、「自分の言葉」で解説してくれるため、非常に頭に残り、勉強しようという意欲が湧きました。また、基礎編の進捗管理表を使うことで、今まで分かったつもりになっていたことが、実は全然理解できていなかったことに気づいたため、非常に良い刺激となりました。総じて、当キャンプを受講して良かったと本当に思います。
-特に役立ったコンテンツとその理由について教えてください。
中村様:基礎編のテーマ解説講義です。各テーマ10~20分程度で分かりやすくまとめられていました。もしこれらを自力で調べていたら倍以上の時間を費やしていたことは間違いありません。また、解説と問題演習がセットになっているため、インプットとアウトプットが同時にできる点も痒い所に手が届いたコンテンツでした。
スキマ時間向けコンテンツは便利さを感じる
-コストパフォーマンスについてはいかがですか。
中村様:早期アクセス割引の4,980円で今のコンテンツならコスパは最強だと思いますが、10,000円近くになり今のコンテンツのままだと若干割高感は感じます。3か月計画でも30,000円はかかるため、FP特化コンテンツの希少性を考えると割安かもしれませんが、値上げの際は付加価値を前面に押し出した方がいいと思います。
-FPキャンプを10点満点で評価すると何になりますか。
中村様:9点です。全体的に最高に満足のいくサービスですが、当初は「一問一答」が無かったため、評価9。現在はサービス拡充で導入されていますが、「スキマ時間」を大切にする現代人には、10分でもできるコンテンツがあると非常に便利さを感じると思います。
学科試験は基礎編の底上げがカギ
進捗管理表で分からない点をつぶしていく
-続いて、学科試験を受けた感想を教えてください。FPキャンプで学習したことはどの程度役に立ちましたか。
中村様:今回のFP1級学科試験では、「基礎編」の底上げに注力しました。1回目32点→2回目50点→3回目66点と着実に得点をアップ。その結果、応用編を70点程度キープ出来れば必然的に合格ラインに達することができると実感しました。基礎編の進捗管理表を用いて分からない点を一つひとつ潰すことで、対策問題集一つでも十分に試験対策になり得ると考えます。また、応用編も穴埋め問題が難化傾向にあることから、従来の「基礎編50点、応用編70点」という考えでは到底合格できない試験になっていると感じるため、基礎編の底上げをこれからの学科受験生にはオススメしたいです。
-次は実技試験が待っています。実技試験に向けて現在どのように学習を進めていますか。
中村様:きんざいの実技試験を受験予定です。創作プラットフォーム「note」にて、FP1級実技試験受験者の体験記を参考に、実際の面接のシミュレーションを実施しています。PART Iは、①事業承継税制、②相続税の軽減対策、③納税資金の確保、④円滑な遺産分割を主軸に、周辺知識を整理しています。
FP1級は仕事の深み、お客様からの信頼獲得につながる
-実技試験に合格してFP1級を取得したら、今後の仕事や生活でどのように生かしていきたいですか。
中村様:現在の仕事(銀行業)では、お客様に対して貸出金だけでなく、事業承継や相続対策、不動産活用についてコンサルをしていく必要があるため、実技試験に合格して、今ある仕事に深みを持たせることで、お客様からの信頼の獲得につなげていきたいです。
1級学科試験は「日常の解像度」を高め
人生に彩りを与える最高の試験
-FP1級学科試験の勉強を振り返って、数々の犠牲を払いながら学習を継続して良かったと感じているのはどのような点になりますか。
中村様:FP1級学科試験合格者というだけでも賞賛される業界であるため、実際に職場では一目置かれる存在になったと感じており、その点は良かったと思います。新聞を見たり、ニュースを見たりする時でも、今まで分からなかったような話題がわかるようになったことも多々あり、「日常の解像度」が各段に向上したように感じるため、その点は人生に彩りを与える最高の試験であったと考えます。
-最後に、FPキャンプで学ぶ受講生へのメッセージをお願いします。
中村様:FP1級試験は難関試験ですが、努力をし続けることで「実力」も「運」もついてくると思います。間違った努力ではなく、正しい努力をするためにはFPキャンプは最高のサービスだと思います。何事も上達するには、「師匠」が必要だと思いますので、FPキャンプを師匠にして、合格を勝ち取っていきましょう。